ルータービットを使った作り方
薪とディッシュビットでつくるスプーン
![](https://www.btmt.jp/pic-labo/s-VA0071.jpg)
今回ご紹介するのは、自然木のスプーンづくり。
ルーターやトリマーというと、
まず精密な加工が想起されると思います。
手道具で仕上げた部分との対比が引き立つ今回のような作品にも、
BTMTルータービットは活用することができます。
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材料は、ホームセンターでも容易に入手できるコナラの薪。
それを使って、スプーンを作ってみました。
スプーンというよりお玉杓子やレードルと言ったほうが適切かもしれません。
ルーター等の電動工具をずっと使っていると、無性に手道具をいじりたくなってしまいます。
そこで、面倒で特殊なナイフが必要なスプーンの窪みはディッシュビットで削り、
他は手道具で加工することにしました。
ルータービットの加工はテンプレートを使うので、同じものをたくさん作りたいときにも便利です。
1、材料はホームセンターの薪(たきぎ)
![](https://www.btmt.jp/pic-labo/s-UL0101.jpg)
薪(たきぎ)として売られている、
ホームセンターでも入手可能なコナラの木が材料です。
![](https://www.btmt.jp/pic-labo/s-UL0102.jpg)
ポイントは、
なるべくスカッと割れて、節のない物を選ぶこと。
それらをナタで、
断面が平坦な長方形になるよう、
皮の部分や余分な個所を削り、木取りします。
![](https://www.btmt.jp/pic-labo/s-UL0103.jpg)
ナタで割った薪の表面はフラットではないのですが、
そのまま活かします。
不定形、異形の材料を固定するには
「ウッドクランプ」がとても便利です!
※ウッドクランプは、BTMTの姉妹店「オフの店ウェブショップ」で購入できます。
下記リンクをクリックすると商品ページ(外部ページ)に移動します。
BTMTルータービットで加工するには、
材料の上に、MDFでつくった楕円のテンプレートをクランプで固定します。
平らなテンプレートの上にルーターを置き、ディッシュビットでくぼみを切削していきます。
2、ディッシュビットでくぼみを加工
![](https://www.btmt.jp/pic-labo/s-UL0106.jpg)
![](https://www.btmt.jp/pic-labo/s-UL0114.jpg)
![](https://www.btmt.jp/pic-labo/s-UL0108.jpg)
ルーターに、BTMTディッシュビットを取り付けて、くぼみを加工します。
BTMTの切れ味のおかげで、きれいなくぼみが加工できました!
![](https://www.btmt.jp/pic-labo/s-UL0110.jpg)
途中、余分な個所をナタやノコギリで除去していたときに欠けてしまいました。
材料は、注意して亀裂や節のない部分を選ぶ必要があります。
![](https://www.btmt.jp/pic-labo/s-UL0128.jpg)
とはいえ、材料のサイズには余裕があるので、
欠けてしまった個所をカットして、再度ルーターでくぼみを加工しました。
こんなところも自然木のおもしろさ、です。
3、テンプレートの便利な作り方
![](https://www.btmt.jp/pic-labo/s-UL0121.jpg)
テンプレートはホームセンターで購入可能なMDF板に、
楕円形を描き、ドリルやジグソーで切り抜いて自作したものです。
切り抜いたテンプレートはサンディングして仕上げていますが、
今回はボール盤に取り付けてスピンドルサンダーのように使用できる、
「軸付サンダーセット」を使うと便利でした。
※軸付サンダーセットは、BTMTの姉妹店「オフの店ウェブショップ」で購入できます。
下記リンクをクリックすると商品ページ(外部ページ)に移動します。
4、スプーンのりんかくは、手道具で
![](https://www.btmt.jp/pic-labo/s-UL0129.jpg)
スプーンのくぼみをBTMTルータービットで加工したら、
りんかくの余分な個所を、ノコギリやナイフで除去します。
![](https://www.btmt.jp/pic-labo/s-UL0131.jpg)
そして、ドローナイフや、
![](https://www.btmt.jp/pic-labo/s-UL0135.jpg)
![](https://www.btmt.jp/pic-labo/s-UL0138.jpg)
ノミも使って、大まかな形に削りました。
![](https://www.btmt.jp/pic-labo/s-UL0144.jpg)
なお、材料の大きさに余裕があるものもあったので、
少し大きめにできたものもあります。
※ナイフなど「ハンドカービング」の道具は、BTMTの姉妹店「オフの店ウェブショップ」で購入できます。
下記リンクをクリックすると商品ページ(外部ページ)に移動します。
5、仕上げ
![](https://www.btmt.jp/pic-labo/s-VA0055.jpg)
大まかに形ができたあとは、更にドローナイフや、
![](https://www.btmt.jp/pic-labo/s-VA0057.jpg)
カービング用のナイフで仕上げ。
きれいなカタチになってきました。
![](https://www.btmt.jp/pic-labo/s-UL0143.jpg)
抜け節には木を埋め込んで、大事に作品に仕上げます。
6、完成!
![](https://www.btmt.jp/pic-labo/s-VA0065.jpg)
できあがりました。
![](https://www.btmt.jp/pic-labo/s-VA0070.jpg)
製作中の器と共に。
今回、スプーンのくぼみをBTMTディッシュビットで削りました。
ルータービットは、たくさん作りたいときに便利な方法です。
![](https://www.btmt.jp/pic-labo/limg/B32-33_1.jpg)
BTMTのディッシュビット(品番B32-33)は、
丸みがゆるやかにデザインされており、
自然な形状に加工できます。
商品ページはこちら→ https://www.btmt.jp/SHOP/B32-33.html
是非お試しください。