ルータービットを使った作り方

SPF 材でダブテールジョイントの箱を作る

今回は、BTMTルータービットとルーターテーブル、マイターゲージ等を使い、
SPF材のスルーダブテールジョイントの箱の作製手順を紹介していきます。

大きなジョイントが一つだけの、シンプルな組手。
こんなダブテールも如何?


材料はホームセンター等で容易に入手できる、SPF材。
でも、これでダブテールジョイント(アリ組み)の箱を作るとなると、
実は簡単ではありません。
やわらかいSPF材では、
小さな角度のダブテールではすっぽ抜けてしまう恐れもあります。

こんな時は、先人に学びましょう。
近代の家具に多大な影響を与えたシェーカー教徒による家具をまとめた
『シェーカー家具-デザインとディテール』(理工学社 1996)。
この本に掲載された図面をチェックすると、
やわらかいマツ材で作られた木箱類やチェストには、
15度から25度の角度のスルーダブテールジョイントが採用されていることが分かりました。

こういった大きな角度のダブテールジョイントの加工は、
既存のダブテールジョイントジグでは限界があります。
しかし、BTMTではアリ溝に特化した19度のビットがあります!

写真のアリ溝ビットはB34-05。角度19°。刃径49mm。
迫力のある大型ビットです。

■B34-05 刃径49mm 19度 「アリ溝」 ビット(3枚刃) 12mm

刃径の大きなビットですので、ルーターの回転数は、メーカー推奨16,000回転以下にし、切削時の抵抗を感じながら、送材速度を加減しました。


あらかじめ予備切削(荒取り)を行い、
アリ溝ビットで切削する量を減らしておくのもコツです。
いきなりアリ溝ビットでカットすると、
木が欠けてしまったり、ビットへの負荷もかかってしまったりするからです。

予備切削には、スパイラルビット!
BTMTには、ダウンカット、アップカット 、アップ&ダウンカットの3種類の「スパイラルビット」があります。

上の写真は、3種類のスパイラルビットのテストカットです。
今回の木目の向きや切削用途では大きな差が出ませんでしたが、
ビットのサイズ等、使いやすさを考慮した結果、
使用ビットは、アップ&ダウンカットをチョイス。

■B11-02 刃径12mm アップ+ダウン・スパイラルビット 12mm軸


スパイラルビットで予備切削が終わったところです。
このくらい削っておくと、アリ溝ビットの加工もスムーズでした。



アリ溝ビットで「テールボード」のカットができました。


ぜひご紹介したかったので!
今回使用しているBTMTのアリ溝ビットでできた「切削クズ」です。
まるで綿毛のようです!


続いては、
BTMTの「19度アリ溝ビット」で加工した「テールボード」のカタチに合うように、
「ピンボード」を加工していきます。
ピンボードの加工で使うビットは、一般的な「ストレートビット」です。
ですが…
ごくフツウのストレートビットでも良いのですが、
材料から抜けるときに木の繊維を断ち切れずに裂いてしまったり、ササクレがめくれ上がるとうまく仕上げられないことも……。
材料の表面&木口面の欠けやササクレを最小限にしたいことを考えれば、
螺旋状に刃のついた「スパイラルビット」一択です!

そのなかでも今回の使い方では、これがベストでした。
■B11-02 刃径12mm アップ+ダウン・スパイラルビット 12mm軸

一般的なダブテールジョイントでは、「テール」と「ピン」を、たくさん規則正しく加工しなければいけませんが、今回の作例では「ピン」は1つだけですので、セッティングは比較的シンプルです。


アリ溝ビットの角度に合わせてマイターゲージの角度をセット。
材料はマイターゲージに直立させて固定し、ルーターテーブルで加工します。

材料の両側をけずれば、アリ溝ビットのカタチに合った台形のピンができあがりました。


テールボード、ピンボード両方の加工が完了しました。
接合のきつさ具合は、ストレートビットで加工するピンボードの方で調整しました。
材料の位置をわずかに変えて、徐々に切削することを繰り返して追い込みました。


ぴったりとはまりました。


つづいては刃径4mmの総超硬ストレートビットで、底板をはめ込むための溝を加工しました。
■B12-02 刃径4mmストレートビット(総超硬) 6mm軸


溝がジョイントの外側に見えないように、特にテールボードのほうは「プランジ加工」で溝を途中から加工しているのがミソです。


接着。クランプでしっかり固定しています。

塗装をして完成です。
箱のコーナーに大きなアリ形がひとつ、ユニークなデザインになりました。
底板はシナ合板を使用。総超硬ストレートビットで溝を切り、底板をはめ込んでいます。

完成した箱に、ちょっとアンティークな雰囲気の刃物を収納してみました。

BTMTのアリ溝ビットは、大きなテーブルの通しアリ桟など、大型家具の加工に使うビットですが、
今回はルーターテーブルにセットし、材料をマイターゲージにシッカリと固定して、箱組みに使ってみました。
シンプルな箱も、コーナーの組手だけで個性が出ます。

ぜひお試しください!

20210907公開

 

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